FOOD NIPPON 2014〈春〉のご案内
海に囲まれ南北に広がる国土、刻々と移ろう四季───
豊かで厳しい日本の自然は、多種多様な食材の宝庫。
そうした環境とともに生まれた郷土料理の数々は、
そこで暮らすひとびとの手によって代々大切に受け継がれてきた味です。
“FOOD(食)”を知ることは、“風土”をひも解くこと───。
FOOD NIPPONでは、“日本食文化の再発見”を目的に、
毎回さまざまな都道府県や地域を取り上げ、その土地に息づく
食材・酒・器を取り入れた特別メニューをご用意いたします。
メニューに登場する素材はどれも、私たちが地元の農家や蔵元、工房へ足を運び、
つくり手との交流を通じてその価値や魅力を広く伝えたいと丁寧に選んだものです。
さまざまな食のルーツを掘り下げ、先人の智慧や工夫に学びながら、
私たちなりの解釈で再編集することを通じて、伝統と現代(いま)の暮らしをつなぐ。
一膳の“今日のごはん”から、今再び日本の豊かさに出逢う場を紡いでゆきます。
第5回目となる今回のテーマは「香川県 高松」。
昨年、香川県を訪れた際に私たちが出逢ったのは、
20世紀を代表する芸術家たちが愛した、料理人の味や職人技の数々でした。
ジョージ・ナカシマによる家具のライセンス生産を日本で唯一受け継ぐ「桜製作所」は、
1948年の創業以来、高品位な無垢材家具を数多く手がけてきました。
また、イサム・ノグチが高松を訪れるたびに足を運んだという料理人 松岡柳士さんの店では、
独自に研究を重ね、讃岐料理の復興と伝承に取り組んでいます。
押し寿司の木枠に楔を打ち込んでつくる“かんかん寿司”や、
砂糖が貴重な時代にハレの日の食事として生まれた“あん餅雑煮”、
また、江戸時代から伝わる香川漆器をはじめ、陶磁器や吹き硝子等───
歴史と芸術が融合する地 香川で育まれてきた食文化を是非お愉しみください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
開催概要
〈春〉香川県 高松
3月3日(月)~ 15日(土)[終了]
〈夏〉香川県 小豆島 他
6月2日(月)~ 14日(土)[終了]
〈秋〉北海道 道北
9月1日(月)~ 13日(土)[終了]
〈冬〉北海道 道南
12月1日(月)~ 13日(土)[終了]
FOOD NIPPON〈春〉特別ディナーコース
香川おいで盛り/あん餅雑煮/かんかん寿司
穴子と豆腐の炊き合わせ/讃岐でんぶくの唐揚げ/讃岐うどん/甘味
ランチコース ¥3,800 / ディナーコース ¥7,800
(税込、ドリンク料金別)
*通常メニューのご用意もございます。
*ディナーコースの一部はアラカルトとしてもお選びいただけます。
*会期中、HIGASHI-YAMA Tokyo に併設のサロンスペースにて
器の一部を展示・販売いたします。
ご予約・お問い合わせ:TEL 03-5720-1300