HIGASHI-YAMA Tokyo

三年目となる今年は、古くから「豊の国」と呼ばれてきた「大分県」を取り上げます。

多様性に富んだ気候風土により、実に多彩な海の幸、山の幸に恵まれ、
地域毎にさまざまな郷土料理や伝統工芸が連綿と継承されてきた大分県。
その大いなる魅力を分かちあうべく、春夏秋冬、季節毎にテーマを設け、
私たちなりに再解釈した大分県の“FOOD（食）”をご紹介いたします。

また、新たな取り組みとしてHIGASHI-YAMA Tokyoのみならず、大分県に縁のある店として、
銀座「坐来 大分」や初台「アニス」、 由布院温泉「山荘 無量塔」とも連携し、
FOOD NIPPONにちなんだ特別メニューの提供や作品の展示・販売を複数店舗にて展開いたします。

3月16日（月）より始まる〈春〉の開催では、“発酵”をテーマにその食文化を掘り下げます。

私たちがまず訪ねたのは、和食の基本となる醤油や味噌、酒などの発酵食品に欠かせない「糀」を
佐伯の地で作り続けている創業320余年の「糀屋本店」。
九代目 浅利妙峰さんは、糀を調味料として使うことをいち早く提唱し、
さまざまなレシピを考案するなど、現在、世界各地で糀普及の活動に取り組んでいます。

臼杵市では「うすき夢堆肥」と名付けられた完熟発酵の堆肥づくりに出逢いました。
この堆肥を使用し、無農薬で野菜づくりを行う「ohana本舗」からは、
素材本来の味が引き出された旬の野菜が届きます。

また、県南部の豊後大野市千歳町「藤居醸造」では、室蓋を使った麹づくりにはじまり、
醪の発酵に木桶を用いるなど手づくりにこだわった麦焼酎の醸造が行われていました。
麦の豊かな香りとすっきりとした後味は、大分県の料理を引き立たせる味わいです。

豊予海峡で一本釣りされ、厳格な品質管理のもと直送される関あじや関さばとともに、
“発酵”をテーマに大分県の食文化をご紹介いたします。

工芸では、日田市源栄町の山間で開窯以来、一子相伝で技術や伝統を守り続けている小鹿田焼や
全国一のマダケの生産量を誇る大分県で古くから盛んに行われてきた竹工芸の工房を訪ね、
作家との交流を通じて製作したオリジナルデザインの器が登場します。

農家や工房へ足を運び、その価値や魅力を伝えたいと丁寧に選んだ
大分県の“FOOD（食）”との出逢いを是非お愉しみください。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。